お客様の声(導入事例)
Case Study
A社様
A社様は、ある製品の製造メーカー様です。
お客様プロフィール
- A社 様
- 本社所在地:非公開
- 業種:非公開
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お取引の概要
お客様の部署では、製品の製造に必要な部品について、部材・素材の調達をご担当されています。自社内にも板金加工の設備、部門がありますが、部材や製品に応じて外部の板金会社への発注も行っています。
ケービック株式会社では、製品の精密板金部品の加工を承っています。
お取引の特徴
- 購買部門とのお取引
- 設計難易度の高い精密板金加工を受注
- 加工方法や材料選定のご相談、新製品開発にも提案型で参画
お客様の声インタビュー
――貴社ではどのように製品を製造・販売されていますか?
弊社には自社内に板金加工の設備があり、板材を調達して自社で加工を行って自社ブランドの製品を生産しています。社内でも加工しますし、ケービックさんのように協力会社さんへ依頼もしています。
エンドユーザーへは、弊社が製品を卸している各ディーラーを通じて販売しています。
設計難易度の高い加工も「生粋の板金屋」さんとして信頼を置いている
――ケービックへ精密板金を依頼する理由はどこにありますか?
製品の中のいろいろな部品を依頼していますが、設計難易度の高い板金部品でも安心して任せられるところです。言葉で説明すると難しいのですが、「生粋の板金屋さん」として、とても高い信頼を置いています。
例えば板金加工では、不良や仕上げの問題はどうしても発生してしまうものです。大切なのは同じような部品の加工で再発をさせないことで、リカバリーが重要です。そうした点も含めてご対応いただけています。
――ケービックに発注したことによる課題解決例について教えてください。
モデルチェンジなど新製品の板金部品で、新製品の開発の際、構造の核となる板金部品をお願いしました。設計の段階から、いろいろなご提案をいただき、提案型企業だと実感しました。
この製品は肩にかけて運搬することが多く、軽量である必要があります。そのため、アルミニウム材を使いたいのですが、同時に強度も保つ必要がありました。その方法をご相談したのですが、加工方法を検討して最適な加工方法を見つけてもらえました。そして、板厚が薄くなって軽量化できただけでなく、材料費の削減も実現できました。
板金部品の最も核となる重要な部品も問題なく仕上げる提案型企業
――ケービックの得意ジャンルは、どの領域だとお考えですか?
保有設備としては厚ものはできないため、弊社では薄ものの板金加工を発注しています。板厚で言うと、おおよそ3.2mmまで、物によっては4.5mmのもありましたが。材質は、鉄系、ステンレス、アルミニウムと多岐にわたってご対応いただいています。
板金部品の最も核となる重要な部分の加工も、品質面、納期面で問題なく仕上げていただけますし、課題が発生した時や新製品開発時のご提案にも協力いただき助かっています。
――貴社のような実績のある会社様でも困りごとはあるのですか?
購買部門には、社内の設計者が実現したい製品や技術、材料の手配依頼が寄せられます。
これもひとつの解決事例ですが、メッキ鋼板の切断面の防錆で困っていたことがありました。メッキのない鉄材を加工してからメッキをすると加工費が上がってしまう。一方、錆びないステンレスを使うとなると今度は材料費が上がってしまう……。
そこでケービックさんへ相談したところ、これまでのノウハウから最適な対策を教わって、実際の製品に採用して製品化することができました。
弊社も板金加工の設備と技術はあるのですが、ケービックさんは「生粋の板金屋さん」ならではのノウハウをお持ちです。広い人脈や、これまでの経験に基づくノウハウがあり、常に新しい情報、新しい技術に目を向けておられると感じています。
「5S」意識もしっかりした工場。今後も原価率を下げる改善提案に期待
――ケービックの工場見学をされた時の印象はいかがでしたか?
見学した時は、設備能力を中心に見学させていただきました。また、会社の雰囲気や作業者の様子を察することも大切だと考えています。「5S」(ごーえす)の「整理」、「整頓」、「清掃」、「清潔」、「しつけ」ができていない工場は、品質の良し悪しに直結します。
ケービックさんは、きちんとできている印象でした。対応いただくスタッフの方々もしっかりされていて、普段の電話対応なども不安などを感じたことがありません。
――ケービックへの不満はありますか?
ケービックさんの経営方針だと思いますが、部品の在庫を持たないことです。緊急の受注があって短納期で納品が必要なケースがあるのですが、在庫がある会社さんのように「明日、納品できます」というご対応は難しい……。
弊社としては本当は在庫を持っていただけるとありがたいのですが(笑)、在庫ゼロという経営方針でいらっしゃるので(在庫運用で回す経営方針もあれば、在庫ゼロの経営方針もあるので)致し方ないという認識です。
――今後、ケービックへ期待することを教えてください。
引き続き、部品加工についてのご提案をいただきたいと思っています。
特に新製品の製造では、設計図を検討し、実際に開発して物ができた後も、今度は原価率を下げるためのコスト圧縮を進める必要があります。こうしたコスト面での改善策で、引き続きご提案、ご協力いただけるものと期待しています。
※この記事は2019年10月に取材しました。