試作板金

Prototype sheet metal

試作板金とは

製品を量産する前段階でつくられるのが試作品です。繰り返し試作品をつくることで、設計・開発の問題点を洗い出し、より優れた製品へと仕上げることができます。精密板金の世界でも、どのような部品をつくればいいのか、設計から展開図、材料選定、切断・抜き加工、曲げ加工、溶接、仕上げまで、試行錯誤を繰り返して最適な製品が出来上がります。

ケービックでは、設計図通りの試作品を迅速に製作するのはもちろん、お客様からご相談を受けた設計図の状態で部品加工が可能かどうかをはじめ、既存部品の設計図や工程の見直しによるコスト圧縮など、量産を見据えた立ち上がり段階からの改善ご提案にも対応しております。
保有する約3,000本の豊富な加工用金型をはじめ、最新加工設備、熟練の技術により、試作品の加工に柔軟に対応します。

超精密板金加工のケービックの作業風景

試作板金の特徴

ケービックの試作板金は、試作品1点から承っています。お客様のご要望に応じた形状に部品をつくることが可能かどうか、ご相談やご提案をしながらより良い部品づくりを行います。

試作板金でよく使われる材料や板厚には次のようなものがあります。

超精密板金加工のケービックの作業風景

試作板金で使われる材料例

材料例板厚例(t)特徴
鉄系(SPCC)0.5~3.2t一般用の冷間圧延鋼板で普通鋼とも呼ばれます。錆びやすいため加工後のメッキや塗装処理が必要です。
鉄系(SECC)0.8~6.0tSPCCに電気亜鉛メッキを施した板です。加工性が良く、塗料の乗りも良い特徴があります。
鉄系(SGCC)0.5~3.2tSPCCに溶融亜鉛メッキを施した板です。錆びにくく、耐食性に優れています。
ステンレス系(SUS304)0.3~6.0tオーステナイト系の代表的なステンレス鋼。耐食性や強度なども良好で、錆びに強い特徴があります。
ステンレス系(SUS316)0.5~6.0tオーステナイト系のステンレス鋼。SUS304にモリブデン(Mo)を加えて耐食性、耐孔食性を向上させた鋼材です。
ステンレス系(SUS430)0.5~6.0tフェライト系のステンレス鋼。耐食性、耐熱性に優れていて、幅広い用途に使われています。
アルミニウム系(A1050)0.1~6.0t純度99.50%以上の純アルミです。純アルミのため強度は低くなりますが、加工性、耐食性に優れています。抵抗値が低いためスポット溶接には不向きです。
アルミニウム系(A5052)0.5~6.0tアルミにマグネシウムを加えることで中程度の強度を備えたアルミ合金です。スポット溶接ができ、耐食性、加工性に優れています。最もよく使われる合金です。
アルミニウム系(A1100)0.3~6.0t純度99.00以上%の純アルミです。腐食防止や表面硬化のアルマイト処理後に光沢を良好にするために微量の銅が加えられています。

試作板金の流れ

試作板金は、試作図・設計図の有無、既存部品の改良など、お客様によって条件やご要望がさまざまです。詳しいご相談を承りますので、まずはお問い合わせください。

試作板金の流れフロー図

短納期・特急対応

徹底した納期管理でお客様ニーズに即応

ケービックの試作板金は、自社工場内での一貫製造体制を整えています。そのため、高品質な精密板金加工を、迅速に対応することができます。高精度の加工、他社様に断られた難加工のご相談にもお応えします。

生産現場が分かる工場見学

取引先をお探しの企業様を対象に、工場見学のご相談も承っています。
候補となる精密板金加工会社があっても、「実際にどのような工場で製造しているのか」「どのような生産設備を備えているのか」など、実際に見ることで可否のご判断材料としてください。
ケービックの工場内を見学いただき、各作業工程の稼働状況や従業員の働きぶり、加工例などを直接ご覧いただけます。

お問い合わせ
Contact

精密板金加工の無料お見積り依頼、工場見学のご相談、採用情報についてのお問い合わせを承っています。

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