裏傷
よみがな:うらきず
用語解説
精密板金加工を行う際に、板材の加工面の裏についてしまう傷のことを裏傷(うらきず)と言います。
たとえ裏面であっても意匠的に重要であったり、製品の価値を下げる要因になったりするため、裏傷は極力なくすのが理想です。
裏傷が発生する原因には次のようなものがあります。
- 金型と板材との間に、わずかに段差がある
- 板材同士が重なっている
- 加工機械の置台に微妙な凹凸がついている
特に、NC制御によるタレットパンチ加工やパンチ・レーザー複合加工などでは、板材を複雑に何度も平行移動させるため、摩擦や、移動の時に異物が入り込むなどして裏傷ができやすくなります。
こうしたNC制御の加工機械には、板材が移動するワークスペース(置台)にブラシが上向きに付いていて、傷の発生を防止しています。