V曲げ
よみがな:ぶいまげ
用語解説
V曲げとは、板材を横から見た時の断面がV字形状になるように曲げる加工技術のことで、精密板金加工の中でも最も基本的な曲げ加工です。
同じV曲げでも加工方式の違いによって次の3種類があります。
- エアーベンディング
板材を金型の底へ押し当てて曲げるのではなく、板材が空気と接触した状態で曲げる加工方式です。板材と金型を接触させるか否かによって、さらに2種類の方法に分かれます。- ボトミング
板材と下の金型(ダイ)の面を接触させて曲げる方法です。「底押し」や「底突き」とも呼ばれ、小さな加圧力で高精度の曲げが可能であるため、よく使用される加工方法です。 - パーシャルベンディング
ボトミングとは逆に、金型を接触させないで曲げる方法で、曲げる角度を比較的、自由にとることができるのが特徴です。
- ボトミング
- コイニング
ボトミングよりもさらに圧力をかけて押し込んで曲げる方法です。大きな加圧力が必要ですが、高精度な曲げが得られます。コイン(硬貨)を製造するという意味から来ています。