ＣＡＤ
よみがな：きゃど
用語解説
CADとは「computer aided design」の略で、日本語では「コンピューター支援設計」や「コンピューター設計支援」と訳されます。
これまでは手作業で書いていた建築物や工業製品などの設計図を、コンピューターを使って製図できるようにしたのがCADソフトで、「ソフト」を省略して単に「CAD」と呼ぶのが一般的です。
CADソフトには、対象となる業種によって建築用CAD、機械用CADなどのさまざまな種類があり、業種を問わず対応している汎用CADもあります。
CADソフトを使うメリットは、形状が複雑な図面であっても効率よくスムーズに製図できるのをはじめ、2次元（2D）の平面図、3次元（3D）の立体図に対応していること、専門的な構造計算や寸法計算、各種シミュレーションをコンピューターが処理してくれることなどです。
精密板金加工で使われるCADを、アマダ（AMADA）の製品を例に挙げると次のものがあります。
- SheetWorks for Unfold（3次元ソリッド板金CAD）
- AP100LE（2次元CAD/CAM）
成形属性や曲げ属性の情報を自動的に書き込んだり、正しい展開図を効率よく作成したりする機能が搭載されています。
なお、精密板金加工の場合、CADを単体で使うことは少なく、CAM（キャム）ソフトとセットで使う場合がほとんどです。CAMソフトはCADで製図したデータを基に、NC（数値制御）工作機械を動かすためのプログラムデータを作成するソフトです。
CAD/CAM（キャドキャム）と、2つのソフトをセットにして呼ぶ場合もあります。