反り
よみがな:そり
用語解説
反りは、精密板金の加工過程で生ずる不良のことを言います。例えば、曲げ部分の立ち上げが短い曲げ加工の場合、反りが生じやすくなります。
そもそも金属の板は、曲げ加工をした時に、内側は圧縮され、外側は引っ張られる力が働きます。その結果、平面部に反りが発生します。
板厚が薄い板のほうが厚い板よりも反りが発生しやすい傾向にあり、その他、曲げの立ち上げ部分が短い場合や、板材のサイズが大きい場合にも反りやすくなります。
できるだけ反りの発生を抑えることは、品質の担保や高精度の仕上がりには不可欠です。
反りを回避するためには、曲げの手順を変えたり、曲げ部分の一部に穴をあけたりすることで調節することができます。穴をあける場合には、製品の強度を同時に保つことも検討する必要があります。