曲げ係数

よみがな：まげけいすう

曲げ係数とは、精密板金加工や一般的な板金加工の製品展開図を作成する際に用いられる技術計算の数式・数値のことを言います。
曲げ加工のある展開図では、曲げる部分の伸びしろや加工しろを考慮して寸法を定義する必要があります。この計算に曲げ係数を用います。

金属には応力があるため、板材を折り曲げた時、圧縮された内側には広がろうとする力が発生し、広げられた外側には縮もうとする力が発生します。それぞれは逆方向の力のため、理論的には「材料となる板材の断面の中立線では応力同士が打ち消しあって何も力が加わっていない」とみなすことができます。
しかし、実際は板材の物性や厚さにより中立線の位置が異なるため、曲げ係数が変わります。

曲げ係数は、製品の立体図を展開するCAD/CAMソフトや、板金専用の技術計算ソフトウェアなどで自動計算できます。