寸法公差
よみがな:すんぽうこうさ
用語解説
寸法公差とは、部品を製造する際に必ず発生する“モノのばらつき”をどこまで許容できるかを示す値です。
基準となる寸法に対してどのくらいの幅があるのかを「10+0.5/-0.2」などのように記載します。
この場合、基準となる理論値が10で最大許容値(どこまで大きく作ったかの許容)が0.5mm、最小許容値(どこまで小さく作ったかの許容)が0.2mmであることを表していて、10.5mm~9.8mmまでの寸法が許容できるということです。
寸法に個別の公差を定義しない場合は、JIS規格に基づき「普通公差」が適用されます。
これは、基準となる寸法の区分に応じて許容差があらかじめ定められているものです。部品の精度により、精級、中級、粗級、極粗級に分かれます。
精密板金加工では、加工した部品同士を組み立てて仕上げたり、別々の板金加工会社が加工した部材を組み合わせて製品を作るため、寸法公差への要求が厳しいのが一般的です。